俺の報告

RoomClipを運営するエンジニアの日報(多分)です。

ワークフローから数値管理、そして数値計画へ - 日報 #132

なんかすげぇやることいっぱいだよ!
当たり前だけど!

最近シコシコと夜に1人作業をしております。
メインの開発ラインと数値管理や経営課題に8割をあてて、
残り2割程度でちょっと思いついたことをやっております。

何かというと。

今年の初めからちょいちょい悩み事をここで書いておりますが、
僕の中では大きく分けて3つありました。

1つ目は、複数人数でのワークフローです。
具体的には、複数のプロジェクトで、それぞれ複数人が、同じリポジトリに変更を加える、
という一連の流れを、プロジェクト毎のスケジュール立案から、安全な本番反映までしっかり整えることです。
今のところgitとredmine、そしてエクセルによる開発ライン管理で何とかなっておりますが、
勿論ジェンキンスおじさんの導入など課題は山盛りですね。

2つ目は、数値管理です。
具体的には、肝となる数値を常に取得し続け、いつでもそれを引き出せるように可視化することです。
今のところ、GAとRedshiftとmixpanelやらAdEbisやらで何とか必要最低限のところは押さえられております。
どんどん肥大していくデータですが、実際はもっともっと必要です。

3つ目は、経営的な意味での数値計画です。
サービスにまつわるデータだけでなく、
付随しそうな全てのデータを収集し、来期までの予測をたて、
目標値までストレッチするストーリーラインを考えることです。
これはとてつもなく大事なのに、ものすごく難しいです。

さて、この3つに日夜頭を悩ましていたのですが、
最近すこし僕の中だけで進展がありました。

というのも、
この3つをバラバラに考えるのをやめたのです。
2つ目の数値管理と、3つ目の数値計画は割りかし近そうな領域ですが、
1つ目の「ワークフロー」という「実際の人の動き」までを考慮にしないと、
結局2つ目も3つ目もグダグダになるか、机上の空論になるかしてしまうと思ったのです。
というか、この3つが滞りなく連鎖していれば、 必然的にPDCAらしくなるんじゃないかなと思っています。
そしてこの3つのどれをスタートにしても、
他の2つについての意識を外さないような仕組みになっている、
もっと言えば、
「この3つのうち、どの領域の作業をしていても他の2つが見えている」
という状態せしめれば、
物凄い安心感とともに、セレンディプティやら何やらが沸き立つ脳みその状態にもっていけるんじゃないかな、
ヒソカに思っています。

具体的に言うと、
例えば1つめのワークフロー。
この領域の要は「あるプロジェクトのスケジュールに基づいて効率よく作業する」ということなのですが、
もっと本質的に言えば「全ての作業コミット」は何らかプロダクトに影響を与えるためのものなはずなので、
「自分が行ったコミットがどうプロダクトに跳ね返るのか?」を無視するワークフローなんて有り得ないわけです。
だから、
なんらか作業をしたら、その作業が含まれているプロジェクトの目標数値だったり、
もっと直接的な何らかの数値変化を監視していなければならないわけです。
そういう意味では、ワークフローの終点は「コミットして本番反映!」ではなくて、
「その数値を取得して監視」というところまでが含まれるわけです。

ですが、
その数値を取得して監視、というのは2つ目の数値管理のシステムがしっかりしていないと、
まずそもそも「出来ない」ということになる。
なので2つ目に事件は飛び火しますね。
数値管理は「目的の数値を取得する」だけでなく、
「気持よく可視化する」まで含めたプロジェクトになっていなければなりません。
なので、
ここは面倒臭がらずにとにかくGAでもなんでも、
コンソールだけに頼らず、手元に自由に出し入れできるような形でデータを採取し、
とにかく気軽にデータを閲覧出来るようにしている必要があります。
そして、とても大事なのは、
ここまでの流れ、「この数値はこのコミットが監視しているよ!」というのが、
作業コミットが発生する段階で見えていなければなりません。
もう本当当たり前の話ですが、ちゃんと管理するのは結構難しいと僕は思っています。

そして最後、数値計画です。
数値計画は、前も少し触れましたが、
単なる数値遊びに陥りがちです。
マクロ的な視点で、如何に近似曲線やら適当なパターンを発見しようが、
それだけでは信頼性が担保される訳ではありません。
なので、必ずどこかで「積み上げ」が必要になるはずです。
細かい要素の成長予測を緻密に練り上げていって、
「ここまではイケるはずだ」という信頼性の高い数値予測の土台を作るシーンがきっと必要になると思います。
しかし、
ある日この積み上げ作業を行おうとしても、
数値に関するアセットや、伸び幅に関する現実的な相場観が掴めていなければ、
これらもまた非常に困難な作業になるわけです。
つまり、1つ目と2つ目の連鎖による的確な「作業と数値の跳ね返り」を把握していることが、
数値計画にすっと繋がるわけです。

当たり前のようにしっかり管理しろ、
ということを長ったらしく言ってきましたが、
結局これがしっかりできるということは結構難しいんじゃないかなと思っています。
そしてその原因が、
3つのシステムを構築しようと思った時に、
それらが全てつながることを前提に作成していないことが挙げられるんじゃないかなと思っています。

今、ワークフローから数値管理までをスムーズに繋ぐシステムをなんとかつくろうとしています。
失敗に終わるかもしれませんが、
とにかく、
作ってみてから考えましょう!

それではまた。